恋歌-Renka-
無心状態でのんびり歩いていると
「ねぇ」
誰かに呼び止められた。
無言のまま振り向くと
そこには数人の男が
立っていた。
「何か用ですか?」
「こんな時間に一人で何してるの~?お兄さんたちと遊ばない?」
にこにこ怪しげな笑みを
浮かべながら気安く私の
手に触れる。
その行動に体がビクつく。
汚い手で私に触るな…
私は奴等をキッと睨みながら
腕を振り払った。
「気安く触るな、勝手に遊んでろ。」
「あ?人が優しく声かけてやってんのに、それはないんじゃね?」
男が怒り口調で話し出す。
しかし、私はそんなことで
めげるような女じゃない。
「声かけてなんて頼んだ覚えはない。」
私の威嚇は止まらない。
「生意気な女だな!その口黙らせてやるよ!」
怒鳴り散らしたかと思えば
素早く私の手を抑える二人の男…
そこへ怒鳴った張本人が
ゆっくりと近づいてくる。
そして強引にキスされた。
気持ちが悪い。
この状況を何とかしなくては!
そうは考えるものの
押さえつけられてるため
身動きが取れない。
何も出来ないまま男の手が
私の服のなかに入ってくる。
強気な私でもさすがに
恐怖心でいっぱいになり
ギュッと目を閉じるーーー。