恋歌-Renka-



無心状態でのんびり歩いていると


「ねぇ」



誰かに呼び止められた。




無言のまま振り向くと
そこには数人の男が
立っていた。




「何か用ですか?」



「こんな時間に一人で何してるの~?お兄さんたちと遊ばない?」




にこにこ怪しげな笑みを
浮かべながら気安く私の
手に触れる。



その行動に体がビクつく。
汚い手で私に触るな…



私は奴等をキッと睨みながら
腕を振り払った。



「気安く触るな、勝手に遊んでろ。」



「あ?人が優しく声かけてやってんのに、それはないんじゃね?」




男が怒り口調で話し出す。
しかし、私はそんなことで
めげるような女じゃない。



「声かけてなんて頼んだ覚えはない。」




私の威嚇は止まらない。




「生意気な女だな!その口黙らせてやるよ!」




怒鳴り散らしたかと思えば
素早く私の手を抑える二人の男…


そこへ怒鳴った張本人が
ゆっくりと近づいてくる。



そして強引にキスされた。




気持ちが悪い。
この状況を何とかしなくては!



そうは考えるものの
押さえつけられてるため
身動きが取れない。




何も出来ないまま男の手が
私の服のなかに入ってくる。




強気な私でもさすがに
恐怖心でいっぱいになり
ギュッと目を閉じるーーー。

< 13 / 277 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop