誰が為に、完全犯罪


離婚から7年。
あれからアミと7回目の面会。


決して“あっという間”とは感じないほどの、
体感と孤独だったけど、

それでもすっかり大人びて、
高校2年生になったアミ。



10歳までは“パパ”。
元 妻の事は今でも“ママ”。


・・俺の事は・・・
あれ以来、“お父さん”。

歳を重ねる度に増える“敬語”。


大人びていくアミと反比例して、
心の距離はどんどん離れていくのを感じた。


いつか・・その距離はもう俺の手の届かない場所へと行って、

“養育費”という俺が出来る唯一の贖罪は間もなく終わりを迎えて、正真正銘・・俺は孤独になる。



「じゃあね。帰り道、車に気をつけて。」


「うん。バイバイ。」



40歳を越えたら・・・
ビックリするほど涙腺が弱くなった。


アミと別れた帰り道。
家路へと着く両頬に、スゥっと滴がこぼれた。
























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