丸い課長と四角い私
おかげで評価も下がっている。
下部部長の西田をなんとかしろって無言のプレッシャーもすごいし、完全に八方塞がり。
昼夜を問わない、西田ママの電話のせいもあるが、よく眠れなくなっていた。
携帯が振動するだけで、心臓が早鐘のようになりだすし。

私の方が真剣に、会社を辞めようか、なんて考え始めていた。



それからすぐに、蔵田課長との定例会の日がやってきた。
でも、私の仕事は毎日、深夜までかかっていた。

前日の夜、少し考えて課長へメッセージを送る。

【今月は中止で】

【は?なに云ってるの?
いまみたいなときこそ、必要だよね】
 
……まあ、それはそうなんですけど。

【でも仕事、終わらないですし】

【別にいいよ。
待ってるから】

【でも】

【うるさい。
なんか文句あるの?】
 
……あるよ、文句。

【待たれてると気になって、仕事に集中できないんです】

【ふーん。
君が人に気を使うことなんてあるんだ?】
 
へー、初めて知った。

文字しか見えていない画面のはずなのに、奴がいつものように莫迦にした笑顔を浮かべているのが目に見えて、腹が立ってきた。

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