丸い課長と四角い私
マナーにしていた携帯が、ポケットの中で震えて飛び上がる。
おそるおそる画面を見ると……西田“ママ”。
「……はい」
『佐々さん?
マーくんが部屋から出てこないんですけど。
あなたまた、マーくんをきつく叱ったんじゃないの?』
「はぁーっ」
電話の向こうから聞こえてくる、キンキン声にため息をつく。
西田くんが出社していようとしていまいと、一時間に一度くらいの頻度で、西田ママはこうやって電話をかけてくる。
ちなみに就業時間外でも、西田ママの気さえ向けば常に。
無視してでない、そういう手もあるが、一度それを実行したら二時間後には会社に乗り込まれ、追い返すのが大変だった。
『マーくんは褒めて延びる子なんです。
なのに、あなたみたいに頭ごなしにすぐ、怒鳴る人がいるから』
云っておくが、怒鳴ったことなんて一度もない。
ただ、
「人が話してるときはちゃんと聞こうね」
とか
「わからないときはそのままにしておかないで、聞いてね」
とか。
もう、小学生に注意するみたいなことを、それこそやんわりと云っているだけ。
じゃないとすぐに泣きだして、まわりの視線が痛いから。
おそるおそる画面を見ると……西田“ママ”。
「……はい」
『佐々さん?
マーくんが部屋から出てこないんですけど。
あなたまた、マーくんをきつく叱ったんじゃないの?』
「はぁーっ」
電話の向こうから聞こえてくる、キンキン声にため息をつく。
西田くんが出社していようとしていまいと、一時間に一度くらいの頻度で、西田ママはこうやって電話をかけてくる。
ちなみに就業時間外でも、西田ママの気さえ向けば常に。
無視してでない、そういう手もあるが、一度それを実行したら二時間後には会社に乗り込まれ、追い返すのが大変だった。
『マーくんは褒めて延びる子なんです。
なのに、あなたみたいに頭ごなしにすぐ、怒鳴る人がいるから』
云っておくが、怒鳴ったことなんて一度もない。
ただ、
「人が話してるときはちゃんと聞こうね」
とか
「わからないときはそのままにしておかないで、聞いてね」
とか。
もう、小学生に注意するみたいなことを、それこそやんわりと云っているだけ。
じゃないとすぐに泣きだして、まわりの視線が痛いから。