御曹司の極上愛〜偶然と必然の出逢い〜
 真琴の大きいお腹を愛おしそうに擦る仁。可愛いわが子の誕生も楽しみだが、真琴とのふたりの時間も貴重だ。

 仁の休みの日には、日差しに気をつけて散歩をしたり、生まれてくるわが子のための買い物をしたり、幸せな時間を過ごしている。

「仁さんは、男の子と女の子どっちがいい?」

「元気ならどっちでもいい。真琴は?」

「私もどっちでもいいけど、仁さんに似てほしい」

「俺は真琴似がいい」

 バカップルで親バカだ。

「名前も考えないと……」

「そうだな。男の子だったら真琴が、女の子だったら俺が考えるってのは?」

「いいと思う!」

「会えるのが楽しみだ」

「うん。でも仁さん、仕事はきちんとしてね」 

「春樹に何か言われたんだろう?」

「そう思うなら、迷惑かけないように気をつけてね」

 春樹の手腕があってこそのこの生活。本来『世界の城之内』の社長が、プロジェクトが一区切りついた今、ドバイに留まり仕事をする余裕は作れない。

 春樹やリンダの協力もあり、のんびりとした時間が流れる……。

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