俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
早くケリがついたわけではない。ぼちぼちリーグの消化試合も残ってるし、インターハイは夏休み中なのだから。
学祭までは落ち着いて過ごしていられるかな?ってだけ。まるで猶予期間みたいなもんだ。
猶予期間……かのように、平穏な日々はサクサクと続く。
春先はあんなに騒がしかった黒い翼の彼も、全然音沙汰無しだ。
まるで何も無かったかのように。
おかげさまで、地に足がついた日常生活が送れている。
……けど、悩みが尽きるわけではない。
あのペンタグラムでの話し合いから、約半月が経ったわけだけど。
俺は…なずなとはあの話し合いが出来ていない。
復讐云々とかの話。
忙しいとかの理由じゃない。なずなとは放課後、休みの日はちょくちょく会っている。
でも、話せてない。
何となく、話し出せずにいたのである。
まあ……他の話題で持ちきりだから?かな。
「ショーの準備、どうなってんの。順調?」
「ま、まあ…」
二人でいる時の話題といったら、いつもこれ。