俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
ConcLusIoN
★★★








今日も、ふと空を仰いだ。



台風の影響で連日どんよりとしていた空だったが、今日は久々にその青を一面に見せていた。

本日、快晴。試合日和。

残暑のせいか、気温もまだ暖かい。




「えー。本日の試合は支部予選ブロック決勝。地区予選に繋がる大事な一戦なんで、着実に得点重ねていこう!」

「おいおい、イマイチパッとしねえな新キャプテン」

「気迫足らねえぞ?颯太」

「う、うるっせぇぞ!」



先にも言った通り、本日は支部予選ブロック決勝の試合。

お馴染みの試合前の円陣にて、新キャプテンに就任したばかりの颯太が、みんなからダメ出しをくらっていた。

そのやり取りに笑いが飛び交う中、俺も一緒に笑っちゃう。

だが、ふと頭に過ぎることもあった。



支部予選ブロック決勝……そうか。

もう、あれから一年経つのか。



《全てを…護り通します》



なずなが俺のボディガードとして、傍にいることとなったあの事件から。

俺たちが出会ってから……もう一年。

確か、昨年のこの時期、うちに住み込み護衛をしていたなずなは、昨年のこの試合を忠晴と見に来ていた。
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