マリオネット★クライシス
な……なりたいのは?
コクッと情けなくも喉を鳴らしちゃいながら、息を詰めるようにして次の言葉を待ち受けた。
すると。
「……何だと思う? 当ててみて」
ほとんど囁くように言い、顎を掴んでいた指先で、わたしの頬から耳たぶへ揶揄うように触れていく。
ゾクッと知らない感覚が背中を駆け抜けた。
無意識に後ろへ下がろうとしたけど、狭いゴンドラの中でそれ以上逃げられるはずもなく……
「わ、わかんない、よ……そんな、エスパーじゃあるまいし」
思わせぶりな台詞と仕草――もう頭の中はぐちゃぐちゃだ。
彼が望んでるのは友達じゃない。じゃあ、まさか……
う、ううん、違う! それはない。
浮かんだ都合のいい答えを必死に否定する。
だって彼には椿さんがいるんだから。
タトゥーを入れちゃうくらい、ずっと想い続ける彼女。