マリオネット★クライシス
このままさよならなんて、したくない。
また今日みたいに、他愛もないことで笑っておしゃべりして、時には相談に乗ったり乗られたりしたい……普通の友達みたいに。
そんな思いを込めて、うまくまとまらない言葉をつっかえつっかえ、できるだけ正直に話してみたんだけど――
「それは無理だ」
「あ……あはは、そっか、えっと、うんわかった」
こみ上げる何かを唇を噛んで耐え、急いで顔を背けた。
やだ、……あっけなく撃沈。はやっ。
あーあ、フラれちゃった。バカなわたし。
何期待してたんだろう。
ジェイも楽しそうに見えたから、ちょっと自惚れちゃった。
彼はただ優しさから、付き合ってくれただけなのに。
アメリカに帰れば、大勢の友達なり取り巻きなり、待ってるんだろうし。
わたしなんかが出る幕なしって当然だよね。
あはは……なんか、恥ずかしい。
2人きりの空間が急に居心地悪く感じてしまい、早く地上につかないかと外の景色へ目を向けた、ら。
「全然わかってないな」
舌打ちとともに伸びてきた、大きな手。
顎を掴まれ、彼へと顔の向きを変えられ――バチっと真正面から重なった眼差しに狼狽える。
「じぇ、ジェイ?」
「何考えてるか予想はつくけど、間違ってるからそれ」
「間違って……?」
「オレが無理って言ったのは、ラストの部分」
ラストの、部分?
なんだったっけ、と思い出そうとして……その熱っぽい眼差しに、思考回路が急に動きを鈍くする。
「オレはユウと、友達にはなれない。オレがなりたいのは――……」