マリオネット★クライシス

一人対峙したジェイは、そのまま上体を低くして向かってくる相手の懐に入り込み、素早く腕を掴む。

……うそ、まさか、あれって……


一本背負い!?


声にならない声でその単語を叫んだ瞬間、巨体がスローモーションのようにヒラリと宙を舞う。

そして――……ズドン! とお腹の底に響くような音を立てて地面へ叩きつけられた。


「すごいっ!」
オリンピック選手みたく完璧に決まった技に、思わず拍手。

「おおおおお~」

何事かと足を止めていた周囲の人たちも、一斉にどよめいた。
どうやら何かのパフォーマンスだと思われたみたい。

まさかこれが本気の逃走劇だとは誰も思わないよね、と苦笑いしかけて――ギョッとフリーズ。


最後の一人が、まだ態勢を崩したままのジェイに向かっていくのが見えたから!



「危ないっ!!」

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