元婚約者の弟から求婚されて非常に困っています
ノエルが女の子にあんな甘い言葉言えるなんて思わなかった…。
アカデミーでも一緒で弟みたいな存在(同い年だけれども)だったのに…。
たった1年離れていただけでこうも変貌を遂げるとは。
不覚にも少しときめいてしまったじゃないか。
少しだけで高鳴った鼓動を抑えながら考えを巡らす。
でも…ノエルったら…もしノアの正体がエレノアだってわかったら…。
彼はどういう反応を示すのだろうか。
そんな好奇心に襲われたが…
いやいや、落ち着きなさい。エレノア、そんなことになったらノエルの面目丸潰れじゃない。
と、思い留まる。
「…と、ところで。そのスイーツをお土産に持っていかれるお友達というのはどういう方なのかしら」
とりあえずこれ以上彼が私(ノア)に恥ずかしくなるようなセリフを言わないようにさせるためにも話題を変えてみる。
「…そうですね」
ふと、ノエルの表情が曇ったのを私は見逃さなかった。
…ノエル?