元婚約者の弟から求婚されて非常に困っています

「そうですね…旦那様も心配しておりましたし…早くお嬢様の元気なお姿を見せて安心していただかないと…」


まだまだ話を聞き足りないのか、ルーナは、チラチラとアルバートの方を名残惜しそうに見ながらも私の意見に同意する。


「うん!ビクター伯爵も心配されてるだろうし、早く帰らないとだな!」


ルーナの質問攻めから解放されたアルバートは、ホッとしたように、そう相槌を打つ。


そんな対照的な二人に思わず、笑みを浮かべた時だった。



「エレノア、僕も一緒にいいかな?伯爵にも色々、誤解を招くような行動もしてしまったし…それに、今回は再度正式に挨拶をさせてもらいたいんだ」



今まで黙っていたノエルが突然、そんなこと言い出した。

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