元婚約者の弟から求婚されて非常に困っています
そうこうしているうちに、私達はノエルの控え室の前に到着する。
…なんだか、き、緊張してきたわ。
ルーナが選んでくれたドレスや施してくれたメイクに間違いはないが、ノエルがどんな反応をしてくれるのか正直、気になるところ。
昔は、そんなこと気にもとめなかったのに…。
まさか、自分がノエルに対しそんな感情を抱くようになるなんてちょっと前までは思いもしなかった。
「…や、やっぱりノエルが出てくるの待ちましょうか?」
やや尻込みして、中々扉を開けられない私は、そんな提案をするも、
「ささ、エレノアお嬢様」
「早く早く!」
と、ルーナとアリスは有無を言わさず、扉を開けるように促してくる。
「わ、わかったから…ちょっと静かに…!」
急かす二人を宥めつつ、私は再度息を整えた。
そして、
コンコン
と、控え室の扉をノックする。