元婚約者の弟から求婚されて非常に困っています
「あ、あの…ノエル、準備できた?入ってもいいかしら」
ドキドキと高鳴る気持ちを抑え、控え目に扉の前から声をかけると、
「エレノア?どうぞ」
ノエルから、そんな返答があった。
「…失礼します」
小さい声でそう呟き、カチャと、ドアノブを回した私はゆっくりと控え室に足を踏み入れる。
…っ!
「ね、アリス!私が言ったとおりでしょ〜ノエル様は黒がお似合いだわ。エレノア様の白いドレスと対になって良い感じね!」
「ルーナさんのセンスは抜群です!白タキシードも捨てがたいな〜って思ってましたけど、これは黒で正解です!」
扉の隙間からノエルの姿を見ながら、二人共、納得したように頷いていた。
…確かに、とっても似合ってるわ。