元婚約者の弟から求婚されて非常に困っています

噴水が見えるベンチまでやって来た私とノエル。

…ここまでくればいいかしら。

そう思った私は立ち止まり、後ろをついてきていたノエルに向き合う。


「…それで、急に帰って来たかと思えば2人で話したいって…何の話かしら?」


ちょっとだけ棘のある言い方かもしれないが、今まで音信不通だったのだ。
これくらい許されるだろう。


「まずは…エレノア…兄の不始末大変申し訳ない。弟として身内として代わりに謝らせてくれ」


と、言ってノエルは深々と頭を下げた。


「…ノエルが謝ることじゃないわ。リアム様と私のことは、いつ知ったの?」


小さくため息をこぼしながら私は彼に尋ねる。


「…今日だよ。まさか兄さんとエレノアがそんなことになってるなんて全然知らなかった。たまたま帰省してみれば…それに先ほどの父と兄のあわよくば許してもらおうという態度も気に入らない」


ギュッと、拳を握りしめ苛立ちを見せるノエルの姿に私は少しだけ心がスッとした。


…そういうところ全然変わってないのね。





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