元婚約者の弟から求婚されて非常に困っています
ノエルや私と仲が良かったアルは何度かリアム様とも顔を合わせることがあり、わりと良い関係を築いていたことを思い出した。
「そうね、ちょっと色々あったけれど今はもう大丈夫よ、心配してくれてありがとう」
「それにしても、二人が婚約するなんてなぁ。いや、前からお似合いだとは思っていたけどノエルもとうとう勇気を出してこくは…うっ」
バンっと、何か言いかけているアルの背中を思い切り叩いたのはノエルだ。
い、痛そう…大丈夫かしら。
そんなアルに気にも止めず、ダメージを与えた張本人は涼し気な表情を浮かべる。
そして、
「アルバート、ちょっと話があるんだがいいか?エレノア悪いが少しアルと話してくる」
「え、えぇ。私は大丈夫だけど…」
「あぁ…それじゃエレノア後でゆっくり話そう」
未だに若干痛がっているアルを連れ、ノエルは、ゆっくりと会場の端へと場所を移動した。
…アル、なんかノエルの気に触ることでもしたのかしら。