元婚約者の弟から求婚されて非常に困っています

学生時代もアルがノエルをからかってよく返り討ちにあっている姿を何度か目撃したことはあったが、今日の一撃は今までで一番の威力だったような気がする。

離れていく二人の後ろ姿を見送りつつ、アルバートが無事に帰ってこれるよう小さく祈った。

さて、私はとりあえず1人でもミラー公爵に挨拶をしてきましょうかね。

先程見つけた人集りの方へ歩を進めていくと、

「ミラー公爵、この度は素晴らしいパーティーへのご招待ありがとうございます」

「いえ、こちらこそたくさんの貴族の皆様に参加していただき、光栄ですよ」

ふーん、あの方がミラー公爵?本当にお若い方なのね。

年齢は30代前半くらいだろうか。

細いフレームの眼鏡をかけ、柔らかく微笑むミラー公爵はまさに気品溢れる紳士様って感じだ。

すると、私の視線に気づいたのか、

「おや…あなたはビクター家の…エレノア嬢こちらにどうぞ」

まさかのミラー公爵直々のお声掛け。

ジロジロ見すぎていたかしら…?

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