恋愛事情に問題アリ?
はぁ・・マジで凪の会社に行く気?
ああ・・でも、有紀ちゃん有言実行派だもんな
行くんだろうな。間違いなく。
・・・
そりゃね、
その人のことが気にならないって言ったらウソになるよ、うん。
でもさ
実際、見てみて、めっちゃパーフェクトな女の人だったりなんかしたら
それこそ立ち直れなくなりそうじゃん?
だって私は、
凪にはダメ出しくらってる人間だからさ。

と溜息ついてる間にも時間はあっという間に過ぎて行き
気づけば、お昼のチャイムが校内に鳴り響いていた。
同時に、ざわめき出す教室。
その中でも、ひときわ賑やかに私の席へ飛んできた有紀ちゃん。

「舞、行くよ!」
「え?まだ、ごはん食べて・・」
「そんなん、途中でマック買って食べればいいじゃん!」
「う・・」
「早く支度して!」
「う、あ、う、うん」
見ると、有紀ちゃんの手には既に鞄があり
小刻みにつま先を動かしてる。
つまり
急げ!という意味だ。

はぁ。
小さく溜息付きながら、鞄に手をかけた時、

「お前ら、帰るの?」

「?」
有紀ちゃんの後ろから聞こえた。男子の声。
すぐさま振り向き
「あ~うん♪まぁねぇ♪」と空いてる方の手をヒラヒラさせそう答える有紀ちゃん。

誰?

少し角度を変えて見る
と、そこから見えた私の顔に気づいたのか
「佐江島も?」
と、声をかけられた
「え?うん。」
「ふ~ん・・。」
「私たち、急いでいるから安藤またね!ほら、舞、行くよ!」
「あ、う、うん!」

どうやら、声の主はクラスメイトの安藤くんらしい。

安藤くんと言えば、クラスでも、ううん
学年の中で、モテ度の高い男子くんだ。
二重の瞳から放たれる目力を持ち合わせているイケメン顔、に加え
茶髪にピアス。
長身に着崩した制服とくれば、モテないハズないのだが。
そんな男子とも仲のいい有紀ちゃんはさすがである。
やっぱ、美人は得だとさえ思う。
でも、彼氏一筋の有紀ちゃんにとっては、その安藤くんの存在は全く眼中にないらしく
せいぜい、男トモダチとしてしか見ていない。
よゆーってのがあるのだ!
ある意味、羨ましいケド・・
ま、
私も凪しか異性として意識したことないもんなぁ。
それに男子の方も、私のことなんて論外だろうし。

「舞!ボケっとしない!」
「うわ、」
有紀ちゃんの言葉に追いやられ教室をダッシュで飛び出した。

「どこ行くんだよ、んな急いで。」
「ひゃ!」
今々、有紀ちゃんに≪またね≫と言われた安藤くんが
なぜか私の隣で一緒になって走ってるではないかっ?!!

「うっさい!安藤、付いてくんな!」
それに気づいた有紀ちゃんが振り向き様そう叫ぶ。
「お前ね、顔と反比例なしゃべりはやめろよ。イメージ崩れんぞ」
うんうん。なかなか安藤くん。的を得てるではないか。
「は?イミわかんない、つか、安藤うざい。」
ひ~~!!
他人にそこまでバッサリ言い切るかっ!!つか!すげー!私にはとーてー無理だよ!

「榎本、キツ~~、佐江島もこんなんツレで大変だな。」
「え//?!」うわ!こっちに振られちゃったよ~~~~
しかも飛び切りの笑顔でっ!!
こりゃ、女の子が落ちるのも頷けるわ/////
すごくキレイな顔してんだもんな~/////

「わっ!」
走ってる最中に、その顔に見とれてたせいで足が絡んで転びかけた。
ああっ
・・地面激突~~~!!!!
て、トコで ≪グィッ≫
と、引っ張りあげられた体!!

「え?」

腰に回ってる長い腕。
こりゃ、間違いなく私のもんではない。

ん?と横を向くと、
キレイな顔で焦ってる安藤くんが・・

「って?!えっ////??」

「っぶねー、」
その声と同時に、地面にまっすぐ立たされた私の体。
そう、転びかけた私を、横に居た安藤くんが支えてくれてたのだ。

「あ・・//」

「舞、ちょ、何やってんの!大丈夫??」
安藤くんにお礼を言いかけて、その有紀ちゃんの心配する声にかき消された。

「う・・うん。」

「どこも怪我ない?」

「俺がさせねぇつーの。」

「え?」
「は?」


不可思議な言葉を発した安藤くん。
理解に苦しんだ私は有紀ちゃんの方を見る。
と??
有紀ちゃんは有紀ちゃんで綺麗な口をパコーんと開けっ放しにして安藤くんを見てた。
んんん???
それとは対照的に笑顔の安藤くん。
んんんんん?????

「あ・・の?有紀ちゃん?」
「ハッ!あ、」
ようやく正気に戻ったのか私の言葉に反応すると即座に
「安藤!あんた使えるかも!一緒においで!」
「ええええ???」
意味不明なこと言い出したっ!!

「は?、ま、いいや、行く行く~♪」
て?!
「えええええっ???」
いいのかっ?!安藤くんもそんなノリでいいのかっ!!
はわはわしてる私の腕を2人が同時に引っ張り
また駆け出し始める。

「ひゃっ、ちょっ///」
なんの説明もナシかよ~~~~~~~っっ!!!
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