恋愛事情に問題アリ?
捕まった宇宙人状態で着いた先は
凪の会社の前。

住宅販売の会社なのだが、つい何年か前までは建築関係(つまり土方さん)の会社だった。
その頃から作業員として働いてた凪は、会社が大きくなってからも勤め続け
今では営業の仕事なんかも任されてるらしい。
前までは作業服だったのに、そんな面影はどこへやら
今や、上下スーツを見事に着こなすバリバリのサラリーマンだ。
ま、凪だったらなんでも着こなしちゃうんだろーケド?♪ふふ♪

「なにニヤけてんの?きしょい」
ぬ//?! 
横から有紀ちゃんにめっちゃさぶ~~い視線を送られた。

「ここどこ?」
安藤くんは初めて来た凪の会社にガンたれてる。
ああ・・っ、なんて失礼な奴・・っ。

「舞、行くよ。」
「えっ?行くって??」
「は?凪さん探しによ!」
「ええ??潜入じゃなかったの??もっとコソコソ~って感じじゃなかったの??」
「ん~~、最初はそう思ったんだけどぉ、なんか、メンドイじゃん。」
「はひ??!!」
その1言で全て片づけちゃったよ??この人っ?!!

「なぁ、ここに何かいんの?それ可愛い?なつく??」
ペットかっ!!
「あんた、バカ?ここは、舞のパパが勤めてる会社だよ、」
「へ?え?」
どうも理解できてないらしい。

「つか?なんで?小遣いでもせびりに来たんか?」
『違う!』『安藤と一緒にすんな!』
私と有紀ちゃん、同時に言い放った。

「おわ!佐江島も、んな怖い顔すんだ!」
「ぇ?//」
「いま、『も』っつたね!安藤!それは必然的に私ありきでモノ言ってるよね!」
「わ!榎本、マジかんべん!」
「あんど~~~~~うぅ!!」


「なにやってんだ?おまえら。」

「え」

この声・・っ


「あ」
「あ?」

皆の視線が一方に向いた。

その先には
スーツに身を包んだモデル並みの体系を持つイケメン
そう
我が愛おしの

「凪~~~~っ♪」 

満円のほほえみ付きでの歓喜な声を出す私。

「凪さ~~~ん♪」 
なんだかんだ言っても凪のことを一目置いてる有紀ちゃんの甘い声援。
そして。

「誰?」
・・安藤くんの一言。

だよね。知らないよね。当たり前だよね。
このめっちゃイケメンが私の恋人・・じゃなかった!
パパ
だな~んて♪んふ♪
はいはい♪じゃぁ~紹介してやりましょ~か♪
「えっとね//」
と解説をしようとしたその時、

「学校どうした、舞。それに有紀ちゃんも」

ギックーーーーーーーーーンッ

し、しまった!
ソレ忘れてた!!どう考えてもまだお昼時間中・・
ガッコ終わるには早すぎる時間帯だ。
さぼったなんて知れたら・・
また
私・・凪に・・
「今日、先生たちの会議があって、お昼までで授業終わりだったんすよ。」

え・・

一瞬目を閉じた脇から、そう言葉を発してくれたのは
安藤くんで。
あまりにも普通に言うからソレがウソとは思えないほどで。
現に、
「ああ。そうだったのか。」
凪も納得してるし。

す、すごい!
「すごいよ!安藤くん!詐欺師みたいだよ!」
近づいて小声でそう言うと、なぜか顔が赤い安藤くんに怪訝な顔をされた。

「舞!」
「うわ!はい//!」
そんな話をコソコソしゃべってたら、いきなり凪に呼ばれ
そして、手をヒラヒラとさせ≪こっちこい≫という合図をされた。

??

小走りで凪の傍まで行くと
「メシは?食ったのか?」
と聞かれ、首を横にぶんぶん振る。
「は。じゃ、食いにいくか?俺も今から昼だし。」
「え?いいの!♪」
「ああ。有紀ちゃんも・・と、もう一人・・」

「安藤士悠(あんどう しゆう)っす。」
聞かれる前にそう自己紹介した安藤くん。
その眼差しはまっすぐに凪を捉えてる。

「ほぉ
・・安藤・・くんも、一緒にメシに行くか?」

「・・いえ。俺、早弁したんで腹へってないすから。」
「そぉ・・か。それは残念だ。」
「・・じゃ、俺、帰ります。」
「え?」 「ちょ、安藤?」
まさか、そんないきなり帰るだなんて言い出すと思っていなかった私たちは
思わず彼の名を呼んでいた。

「舞。また、明日学校でな♪」
「え」
いま・・
「おい、私にはなんもナシかい!」
「ははっ♪榎本もな♪
あ、じゃ、俺これで。」

有紀ちゃんにまでは笑顔でそう言ったのに
凪に向かってそう言った顔は・・目は鋭くて。

なんか・・ちょっとムカついた。
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