恋愛事情に問題アリ?
食事も終わり、
ケーキのロウソクに火が灯る。

「願い事してから消せよ。」
毎年、そう言う凪の言葉。

毎年、同じ事、願ってるの知らないでしょ。
私の願うことはただ一つ。


≪凪のお嫁さんになれますように。≫


両手を胸の前で組んで目を閉じる。
願いと共に
ふうっと消し飛ぶろうそくの火。


お願い。叶えて。
一晩だけでもいいから。



「舞。」

「え?」

ドキッ//
目を開けるとすぐ隣に凪の顔がある。

演出のためにライトは間接照明が付いてるだけ。
めっちゃ、ムーディな部屋の中での凪とのこの距離!
「えっと//ななに?」
心臓ヤバい///そんな近くだと聞こえちゃうほどヤバいくらい騒いでる///
わ!?もしかして願いが通じた??
もう叶えてくれるのかい?バースディマジッ~クッ!!

「さっきのネックレス出せ。」
「へ?」

「付けてやっから。」
「へ・・」

あー・・なぁんだ
・・
って??!!
えええええ~~~~~~っ、凪がっ、付けてくれんの?///?!!

う、
嬉しすぎる~~っ////!!

「舞?」
「あっ//、は、はい//」
「ぶっ、なんだよ、いきなり敬語って」
「っあ///あ、ご、ごめ・・」
「謝んな、それより早く出してみな、」

「う、うんっ//」

慌ててネックレスの入った袋を渡すと、
凪は中からサラッとそれを出し
私の後ろに立つ。

髪が触れる。

「舞、手で髪おさえとけ。」
「へ?//あ、うん!」
急いで両手で後ろ髪をまとめ上げる

「これでいい?」

「・・・」

「凪?」

「あ、ああ、」

「?どうかし・・」
そう言いかけた時、スッと首元に冷たい感触が走った。

「いいぞ。」
「え?もう付けたの?」
束ねていた髪から手を離して、首元を触ると
確かに金属の感触がする。

すぐに部屋の飾鏡の前に行って確かめようとした

「暗っ!」
「あ?」
「暗くてよく見えない!凪、電気点けてよ~~」
「はいはい。んとに人使い荒ぇな。」
ぶつぶつ言いながら、電気のスイッチを入れてくれた。

部屋が明るくなった途端、目に飛び込んできた
首元に光るネックレス
キラキラと赤い石が揺れる

「キレ~~////」

色んなポーズをしてみる。
その度に揺れる。
キラッキラ////☆

「似合うんじゃね?」

え?

「凪、今なんて言った?」
「は?だから
・・似合うって。」

「ほ、ほんと??/////」
「っ!」

「ん?」
「ちっ、」

「んん??」 今、舌打ちした?

「お前、免疫なさすぎ。」
「え?なにが?」

「誰にでも見せてるのか?そんな顔。」
「っえ・・か、顔?」

「ちっ、自覚なしかよ。」
「なっ、なに?」
また、舌打ちされたし!

「ね、さっき、私のことおかしいって言ったケド、
凪だっておかしいよ?」
「!」
「わけわかんないことばっか言う。」
「-!、そ、それは、舞が、」
「私が?」
「-・・っ、」
「なに?」

「お前があまりにも無防備すぎっから。」
「は?」

「心配してんだ。
親の俺から見ても、舞はあまりにも異性を警戒しなさすぎっから!」
「え・・」

「俺は父親だけどな、その前に男なわけだ。だから、男の気持ちがわかるっつーか、まぁ、わかる。だからもう少し、しっかりしてくれないと困る。」

「!!」

が、
が~~~~~~~~~~~~~~~~~~~んっ


まさかの凪のその言葉に
ショックを受けた私はフラフラと2階の自分の部屋へ行った。
なにやら、心配する凪の声が後ろから聞こえたが
それにも答えられず、無言でリビングを後にする。

部屋に入った途端、
ベッドへ倒れこんだ。
頭ん中でさっきの凪の言葉がリンクする。

しっかり・・
しろ?

私って
そんなに心配されるほど
ダメダメなわけ?
学校も無欠席・無遅刻の皆勤賞なのに?
家事もすべてこなしてるのに?
あ、ゴミ出しは凪にやってもらってるケド。
でも
ちゃんと両立して
がんばってやってるつもり
なのに。

凪は不満だったんだ。

これじゃ、まだまだ足りないんだ。
もっとがんばんなきゃ認めてくれないんだ。
でも、あと何をどうがんばればいいの?

わかんないよ。

でも・・
それやらないと
凪に
嫌われちゃう。

それだけは
ヤダ。
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