最強総長は闇姫の首筋に牙を立てる~紅い月の真実~
「なんだ。そんなことか」

「そんなことって…んっ!!」


「闇姫といってもやはり中身は可愛い女だな」

「うる、さい」


さっきまで喧嘩越しだったくせに…。


そんな人がなんで私の足を舐めるの?


「さっきから何して、るの…」

「吸血鬼がすることは1つしかないだろう?」


「え?」

「なんだ?手当てでもしてるとおもったのか」


「変態」


私は彼の頭を叩いた。


さすがに今のはイライラを抑えられなかった。


「ッ!貴様、二度も俺様に暴力を振るうとはいい度胸をしてるな」


舐めて傷を治してるんじゃないかって。


吸血鬼には、そんな力もあるんだなと黙って見てた私が馬鹿みたいじゃない。


「やはり貴様の血は極上だな」

「恋する女の子のほうが美味しいって聞くけど」


「それも間違ってはいない。だが、世の中には特別な血を持った人間がいると聞く。この日本ではたった5人だそうだ」


特別な血。白銀先生も私のことをそう言っていた。私と同じなら白銀先生も特別な存在。


「特別な存在に生まれた者は生まれつき容姿が良く、戦闘能力が高い。そして、半端モノになった吸血鬼を救うことが出来るそうだ」

「半端モノ…それって」


「自覚がなく血を差し出したのか?」

「そんなこと知るわけないでしょ」


あのときはただ夢中で…。


助けたい一心で。
辿りついた答えがあれしかなくて。
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