凄腕パイロットの極上愛で懐妊いたしました~臆病な彼女を溶かす溺愛初夜~
「椎名さんはこのあと予定は入っていないんですか?」
「ないよ。だから家まで送らせてほしい。新川さんが心配だからね」
きっとまた気を遣っているのだろうと思っての発言だったのだが、新川さんは眉根を寄せて険しい表情を作った。
もしかしてひとりで帰りたかったのか?
返事はないし、次に掛ける言葉に悩んでいると、先に新川さんが口を開いた。
「ご迷惑でなければ、今日のお礼になにかご馳走させてもらえませんか?」
虚を突かれてなんの反応もできなかった。新川さんはそんな俺を尻目に見て続ける。
「少し時間が早いですかね……」
腕時計をかざして時刻を確認する。十七時を回ったところだ。
「夕方のこの時間は道が混むだろうし、俺たちのマンション付近で食事をするとなると十八時は過ぎる。俺は構わないよ」
よかったというように胸を撫で下ろす姿をジッと見つめる。
断るわけがないのに。そこではたと思う。
「空港関係者に見られたくないのなら、この辺りで食事をした方がいいか?」
堂々と彼女を口説けるのならそうしたい。
「この時間からやっているところがあるかは微妙だけど」
話しながらスマートフォンで飲食店を検索しようとしたところで、「あのっ」と大きな声で止められた。
「ないよ。だから家まで送らせてほしい。新川さんが心配だからね」
きっとまた気を遣っているのだろうと思っての発言だったのだが、新川さんは眉根を寄せて険しい表情を作った。
もしかしてひとりで帰りたかったのか?
返事はないし、次に掛ける言葉に悩んでいると、先に新川さんが口を開いた。
「ご迷惑でなければ、今日のお礼になにかご馳走させてもらえませんか?」
虚を突かれてなんの反応もできなかった。新川さんはそんな俺を尻目に見て続ける。
「少し時間が早いですかね……」
腕時計をかざして時刻を確認する。十七時を回ったところだ。
「夕方のこの時間は道が混むだろうし、俺たちのマンション付近で食事をするとなると十八時は過ぎる。俺は構わないよ」
よかったというように胸を撫で下ろす姿をジッと見つめる。
断るわけがないのに。そこではたと思う。
「空港関係者に見られたくないのなら、この辺りで食事をした方がいいか?」
堂々と彼女を口説けるのならそうしたい。
「この時間からやっているところがあるかは微妙だけど」
話しながらスマートフォンで飲食店を検索しようとしたところで、「あのっ」と大きな声で止められた。