凄腕パイロットの極上愛で懐妊いたしました~臆病な彼女を溶かす溺愛初夜~
「真鍋さんのご両親のお店が好きなら、ここも気に入ると思ってね」

「これでお互いのおすすめ店を教え合いっこできましたね」

 愉快げに「ふふふ」と声を立てる顔を穏やかな感情で眺める。

 やはり笑顔が魅力的な女性だ。できればずっと俺のそばで笑っていてほしいのだが……。

「あ、ちょっとすみません」

 彼女のスマートフォンが鳴り、真剣な表情で画面を見つめたあと、ふっと表情をやわらげた。

「母からです。気持ち悪さが少しマシになったみたい」

「それはよかった。入院は一週間だっけ?」

「はい。退院のタイミングが休みなので助かりました」

 近くに頼れる人間がいないというのは大変だな。一週間後の俺のスケジュールはどうなっていたかあとで確認しよう。

「中断してすみません。注文どうしますか?」

「おまかせコースでいいか? コースといってもそんなに量は多くないから」

「それでお願いします。ちなみに私、結構食べるので大丈夫です」

 お腹を擦りながら得意げにする新川さんが可愛い。さっきからずっと可愛いな。
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