凄腕パイロットの極上愛で懐妊いたしました~臆病な彼女を溶かす溺愛初夜~
 
 食事を済ませてから部屋に戻り、化粧をして水着に着替え、上から衣類を羽織って再び部屋を出る。

 姉の粋な計らいで十三時からエステを予約してあるので、早めにプールへ繰り出そうという計画である。

 というのも、私は今日、夜の便で東京へ戻る。明日は遅番のシフトが入っているので弾丸沖縄旅行だ。

 昨日はここで椎名さんと過ごしたんだよなあ……と、照りつける陽射しの下で目を眇める。

 体力の限界まで姉と水遊びをし、一杯だけと決めてbarで作ってもらったカクテルを片手にビーチサイドの椅子に腰かけてくつろぐ。

「おばあちゃんが菜乃に会いたいって言ってたよ」

「お盆休みにまた来るから、そのときは家に顔を出すよ。お墓参りもしたいし」

「ってことは、お父さんにも会う?」

 その質問にはすぐにうなずけない。
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