凄腕パイロットの極上愛で懐妊いたしました~臆病な彼女を溶かす溺愛初夜~
 食事が遅かったのでお昼はルームサービスのデザートを頼んで食べた。

 エステまでの時間しばし身体を休めていると、私のスマートフォンで写真を見ていた姉が「鳴ったよ」と手渡してくる。

 さざ波が立つような胸のざわめきを感じつつメッセージアプリを確認すると、椎名さんから返信が届いていた。

【おはよう。通りもん買ったよ。このあと出発する】

 一見シンプルな文章に見えるが、その中にささやかな優しさを感じるのは私が彼を意識しているからだろうか。

【ありがとうございます。食べるの楽しみです。フライトお気をつけて】

 こちらもシンプルな文で返す。するとすぐに返事がきた。

【夜の便で帰ると言ってたけど、そのあとの予定は?】

 それを聞いてどうするのだろう。

【帰宅するだけです】

【明日は仕事?】

【遅番です】

 短い文のラリーが続く。私と連絡を取っている暇などないはずなのに。

 空港に到着後、帰りの便に向けての準備がある。パイロットに休憩時間はあってないようなもの。

【羽田に到着する時間、もしくはフライト便を教えて。家まで送っていく】

「えっ!?」

 思わず叫んでいた。
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