青に抱かれて
頭がガンガンと割れるように痛い。
汗が目に入ってぼやけた視界の端で、
ふと誰かの人影を見たような気がしたその瞬間ーー
「こっち来い」
細い裏路地で、黒髪の青年に腕を掴まれた。
「……っ?!」
突然の出来事に、声をあげることもできず、戸惑っていれば、
「追われてるんだろ、俺に任せろ」
と、細い真っ暗な路地裏へ引っ張られた。
よく分からないけど、今は彼を信じるしかない。
それに、彼の手を振りほどく元気もないし、なにより頭が割れるように痛い。
暗い、暗い、まるでトンネルのような路地裏。
先の方では路地裏の終わりを告げるかのように、一筋の光が眩しく輝いていて。
ただひたすら、彼に引っ張られるようにして、その光へと走る。