青に抱かれて




あまりにもびっくりしすぎて、口を開いたまま固まっている私に、レイがスマホを確認しながら行った。


「じゃあ、明日一緒に行こうか」

「え?ほんと?」



またもや驚いて、声を弾ませれば、
可笑しそうに「ほんとだって」とレイが吹いた。





そんなこんなで、ホテルの前に着いて、ぺこりと彼に頭をさげる。



「送ってくれてありがとうございました!あと、ご馳走様でした」

「いえいえ、元気になってよかった」

「……いや、もうほんとご迷惑をおかけしてすみませんでした」




縮こまった私を見て、彼が静かに笑いながら「迷惑じゃないから」と言う。


「じゃあ、また明日」


そう言って、ホテルの中に入ろうとした瞬間ーー






「ーーマシロ」




え?と振り返る。

柔らかな風が吹き抜けて、思わず髪をおさえる。




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