白鳥とアプリコット・ムーン ~怪盗妻は憲兵団長に二度娶られる~

 こんな風に、焦らしながらゆっくりと優しく服を脱がせて……瞳を閉じたままのローザベルにキスの雨を降らせて……妄想と現実を織り交ぜて興奮していたウィルバーは、愛しい女性の上半身が空気に晒されて、雪のように真っ白な肌と、黒いレースの下着が顔をのぞいたことに気づき、微笑を浮かべた。

 首筋から肩、胸に向かってウィルバーが桃色の媚薬をつかって彼女を抱いた際の接吻の痕が、夜空を彩る星座のように点在していた。自分の所有痕が残されているのを見て、ウィルバーはようやく落ち着いてローザベルを眠りから覚ますための行為を再開させる。

 首筋にもきつく吸いついて、自分のモノだという所有痕を新たに刻んだ。深紅の薔薇の花びらのようなキスマークをつけても、彼女は身動ぎひとつしない。
 肩にかかっていたキャミソールのリボンをほどけば、ようやく上半身になにもつけていない状態になる。ふるん、とまろびでてきたふたつの膨らみを両手で包んで揉んでみると、寝息がほんのすこしだけ、荒くなったように感じる。桜色の蕾にふれれば、やはりほんのすこしだけ、ぷくりと赤みを増しながら膨らんで、ウィルバーを誘惑する。
< 280 / 315 >

この作品をシェア

pagetop