LOVEREVENGE~エリート弁護士と黒い契約結婚~
母親は立ち上がり、私の背後へと回ると、
私の右手にボールペンを無理矢理握らせようとする。
「辞めてよ、お母さんっ」
「書きなさい!」
そうやり合う私達を止めたのは、斗希の言葉。
「実の親でも、それ以上は強要罪になりますよ。
先程、結衣さんを殴ったのも、暴行罪」
その言葉に、母親は私から身を離した。
「なんなのあなた?
そんな弁護士みたいな台詞口にして」
「娘さんから聞いてないですか?
俺、弁護士なんですよ」
斗希は、スーツの襟元に裏向けに付けていた弁護士バッチを、
表に付け直していた。
その弁護士バッチを目にして、母親は驚いたように目をみはっている。
「話がそれだけならば、もう退席してよろしいですか?
結衣、帰ろう」
斗希は立ち上がり、座り込んでいる私の腕を掴み、
少し強引に立ち上がらせる。
「本当に弁護士ならば、けっこう稼いでらっしゃるんでしょ?
ならば、結衣、あなた毎月20万返しなさい!
それならば、あなたとこの滝沢さんとの結婚認めてあげる」
「20万なんて、そんな…」
そんなの、給料の殆ど。
私の右手にボールペンを無理矢理握らせようとする。
「辞めてよ、お母さんっ」
「書きなさい!」
そうやり合う私達を止めたのは、斗希の言葉。
「実の親でも、それ以上は強要罪になりますよ。
先程、結衣さんを殴ったのも、暴行罪」
その言葉に、母親は私から身を離した。
「なんなのあなた?
そんな弁護士みたいな台詞口にして」
「娘さんから聞いてないですか?
俺、弁護士なんですよ」
斗希は、スーツの襟元に裏向けに付けていた弁護士バッチを、
表に付け直していた。
その弁護士バッチを目にして、母親は驚いたように目をみはっている。
「話がそれだけならば、もう退席してよろしいですか?
結衣、帰ろう」
斗希は立ち上がり、座り込んでいる私の腕を掴み、
少し強引に立ち上がらせる。
「本当に弁護士ならば、けっこう稼いでらっしゃるんでしょ?
ならば、結衣、あなた毎月20万返しなさい!
それならば、あなたとこの滝沢さんとの結婚認めてあげる」
「20万なんて、そんな…」
そんなの、給料の殆ど。