LOVEREVENGE~エリート弁護士と黒い契約結婚~
「あ、忘れる所だった。
そうそう、それ」
斗希は笑みを浮かべ母親に目を向けるが、
その笑顔に怯んでしまったのは、母親だけじゃなくて私も。
「結衣さんから聞きましたけど、
毎月10万お母様に学費の名目で返済されているとの事ですが、
それは、何か借用書等のようにそれを記した書面とかあるのですか?
それに、結衣さんの署名は?」
「は?親子なのに何の借用書がいるのよ!
学費だけじゃなくて、
食費や服代や、この子を育てるのに色々とお金が掛かってるの!
女なのに大学迄行かせてあげて!
その時のこの子との約束なのよ!
毎月10万払うって」
「つまり、口約束」
「だったら、何よ!」
「お母様の結衣さん対するそれは、どんな法的な権利に基づく請求なのでしょうか?」
「どんなって…」
「親には子供を育てる義務がある以上、そうやって結衣さんにそれを請求する権利は法的にないって事ですよ」
「そうだとしても、この子が払うって言ってるんだから!」
「まぁ、それは結衣さんの勝手なのでしょうけど、以前ならば。
でも、結婚した以上、それが結衣さんの給料から支払われていたとしても、俺との共有の財産になるわけですし。
俺も口を挟みたくもなりますよね?
その無意味なお金の使い方に」
「結衣、あなたからもなんとか言いなさいよ!」
ギロリ、と母親に睨まれ、体が震えるけど。
断ち切るなら、今しかないと思った。
この、母親との関係を。
そうそう、それ」
斗希は笑みを浮かべ母親に目を向けるが、
その笑顔に怯んでしまったのは、母親だけじゃなくて私も。
「結衣さんから聞きましたけど、
毎月10万お母様に学費の名目で返済されているとの事ですが、
それは、何か借用書等のようにそれを記した書面とかあるのですか?
それに、結衣さんの署名は?」
「は?親子なのに何の借用書がいるのよ!
学費だけじゃなくて、
食費や服代や、この子を育てるのに色々とお金が掛かってるの!
女なのに大学迄行かせてあげて!
その時のこの子との約束なのよ!
毎月10万払うって」
「つまり、口約束」
「だったら、何よ!」
「お母様の結衣さん対するそれは、どんな法的な権利に基づく請求なのでしょうか?」
「どんなって…」
「親には子供を育てる義務がある以上、そうやって結衣さんにそれを請求する権利は法的にないって事ですよ」
「そうだとしても、この子が払うって言ってるんだから!」
「まぁ、それは結衣さんの勝手なのでしょうけど、以前ならば。
でも、結婚した以上、それが結衣さんの給料から支払われていたとしても、俺との共有の財産になるわけですし。
俺も口を挟みたくもなりますよね?
その無意味なお金の使い方に」
「結衣、あなたからもなんとか言いなさいよ!」
ギロリ、と母親に睨まれ、体が震えるけど。
断ち切るなら、今しかないと思った。
この、母親との関係を。