LOVEREVENGE~エリート弁護士と黒い契約結婚~
中学に上がっても、そうだった。


私には、友達が出来なくて。


そして、中学に上がってすぐの頃、
生理が始まった。


学校の授業で簡単には教えて貰っていたけど、
母親から教えて貰っていない私はどうしていいか分からなくて。


その日は、ちょうど日曜日で家に居て。


朝起きて、その異変に気付いた。



「―――お母さん、血が出てるの」


朝食の支度で、台所に立っている母親に近付きそう打ち明けた。


母親も女だからか、私のその意味をすぐに理解したらしく。


私の下半身に、目を向けた。


パジャマのズボンに、赤い染みが広がっていて…。


「ちょっと、汚い!なんなのこの子!
あっち行って!」


その時の母親は、珍しく怒る事はなく。

そんな私を、汚いと口を歪めて笑っていた。


その時、私はとても傷付いて、
その後の事もあまり覚えていなくて。


暫くしてから、生理用品を投げ付けるように母親から渡された事は、覚えている。


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