LOVEREVENGE~エリート弁護士と黒い契約結婚~
段々と胸が大きくなっても、私はブラジャーなんて買って貰えなくて、
夏服の季節になると、
クラスの男子の視線が気になるようになった。


それを見かねた女性の担任教師が、
うちの母親にブラジャーを買ってあげるように言ってくれたらしく、

ある日、家に帰ると、私の部屋に数着のブラジャーが置かれていた。


それは、新品ではなくて、母親の使い古しのような物だったけど。


それについて母親にお礼を言うと、


「なんで早く言わないの?
あんたのせいでお母さん恥かいたじゃないの!」


そう怒鳴られた。


当時は考えなかったけど、
母親はずっと気付いていたはず。


私の胸が大きくなっている事も、
夏服の下にシャツを着ていても、それで隠せていない事も。



< 110 / 288 >

この作品をシェア

pagetop