LOVEREVENGE~エリート弁護士と黒い契約結婚~
「あいつに抱かれて、マジになったのか?」
こちらから訊いたのに、いつの間にかそうやって私が訊かれていて。
訊かれる事も、私がなんとも答えにくい事ばかりで。
「斗希には、本気になるな」
その言葉に、
「なんでですか?」
思わず、訊いてしまう。
そう訊く事で、先程からの質問をどちらも肯定してしまったような気になり、
「別に、斗希を好きになったとかそんなんじゃないですけど」
そう、言い訳のように口から出た。
実際、自分でもよく分からない。
斗希に対してある気持ちが。
眞山社長に抱いたようなドキドキとした気持ちを感じる瞬間もあるのだけど、
あそこまで夢を見ているようなふわふわした気分もなければ、
相手に対しての服従心や盲目的な感じはない。
だけど、眞山社長の時よりも、
いつも斗希の事を考えてしまう。
眞山社長の時より、斗希の為ならば自分自身を犠牲にしてもいいような気持ちもある。
彼の痛みが、自分の痛みのように感じる。
「俺、昔からのあいつの女関係けっこう知ってるけど。
あいつの横で幸せそうに笑っている女を、見た事ねぇ。
そりゃあ、全部が全部知ってるわけじゃねぇけど」
川邊専務の言う事は、きっと、その通りなのだろう。
斗希が話してくれた女性関係は、中学時代の事だけだったけど。
その後も、きっとそんな感じなのだろうと思う。
こちらから訊いたのに、いつの間にかそうやって私が訊かれていて。
訊かれる事も、私がなんとも答えにくい事ばかりで。
「斗希には、本気になるな」
その言葉に、
「なんでですか?」
思わず、訊いてしまう。
そう訊く事で、先程からの質問をどちらも肯定してしまったような気になり、
「別に、斗希を好きになったとかそんなんじゃないですけど」
そう、言い訳のように口から出た。
実際、自分でもよく分からない。
斗希に対してある気持ちが。
眞山社長に抱いたようなドキドキとした気持ちを感じる瞬間もあるのだけど、
あそこまで夢を見ているようなふわふわした気分もなければ、
相手に対しての服従心や盲目的な感じはない。
だけど、眞山社長の時よりも、
いつも斗希の事を考えてしまう。
眞山社長の時より、斗希の為ならば自分自身を犠牲にしてもいいような気持ちもある。
彼の痛みが、自分の痛みのように感じる。
「俺、昔からのあいつの女関係けっこう知ってるけど。
あいつの横で幸せそうに笑っている女を、見た事ねぇ。
そりゃあ、全部が全部知ってるわけじゃねぇけど」
川邊専務の言う事は、きっと、その通りなのだろう。
斗希が話してくれた女性関係は、中学時代の事だけだったけど。
その後も、きっとそんな感じなのだろうと思う。