LOVEREVENGE~エリート弁護士と黒い契約結婚~
「今日会った監督な、知ってる。
お前が17なのを。
それを知った上で、お前を撮るって」


先程の、金村監督の事を思い出した。


何処か怖い感じの、人。


「俺は、あの男をこの世界から、抹殺してやりたい」


「えっと…その…」


その意味は、殺すって意味ではなく、この業界から消してやりたいって事なんだろうけど。


今の成瀬社長の顔を見ていると、あの金村監督を本当に殺すんじゃないかって。



「お前の年齢気付いてたから、色々理由付けて、お前をずっと使わなかった。
単体じゃなく、キカタンとかならば、いくらでも仕事があったと思う」


「はい…」


やはり、この一年以上仕事がなかったのは、裏があったんだ。


そして、本当は、私は単体レベルではないって事か。


「ほんと、なかなか踏ん切りつかなかった。
お前を使えば俺も無傷じゃいられないし。
けど、傷を負ってでもあの男を道連れにしてやろう、って」


それは、18歳未満の私をAVに出したと、自分も警察に捕まるけども、
同じようにあの金村監督も犯罪者にしようと。

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