私は1人じゃない
昼ごはんを食べて帰る時。
「蓮!」
振り返ると黒のミニスカートにブーツを履いてる巻き髪の女の子がいる。
「おぉ、紗奈か」
この子は紗奈と呼ぶらしい。
「ここで何してるの?それに隣の子は誰?」
「あぁー、同じ学校の霧野杏衣」
「こんにちは……」
「えぇ、彼女!?」
「彼女じゃない、居候」
「泊まってるの?」
「まぁな」
「なんで!?彼女じゃないのに、する時は家に絶対入れてくれなかったじゃない!」
なんで余計なこと言うかな……
確かに居候だけど色々事情があるし、蓮から泊まっていいって言ったし……。
「彼女じゃなくても大事なやつだから」
「えぇ、私よりも?」
「あぁ、紗奈よりもだ、それにもうしない、連絡してくんな」
私の手を引っ張って、家に帰った。