私は1人じゃない




昼ごはんを食べて帰る時。



「蓮!」


振り返ると黒のミニスカートにブーツを履いてる巻き髪の女の子がいる。


「おぉ、紗奈か」


この子は紗奈と呼ぶらしい。


「ここで何してるの?それに隣の子は誰?」
「あぁー、同じ学校の霧野杏衣」


「こんにちは……」
「えぇ、彼女!?」


「彼女じゃない、居候」
「泊まってるの?」


「まぁな」
「なんで!?彼女じゃないのに、する時は家に絶対入れてくれなかったじゃない!」


なんで余計なこと言うかな……


確かに居候だけど色々事情があるし、蓮から泊まっていいって言ったし……。


「彼女じゃなくても大事なやつだから」
「えぇ、私よりも?」


「あぁ、紗奈よりもだ、それにもうしない、連絡してくんな」


私の手を引っ張って、家に帰った。
< 274 / 315 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop