私は1人じゃない



「ほ、本当に美味しいなぁと思って……」


って言っているけど、理由はそれじゃない気がした。


宮原はその場を明るくして杏衣ちゃんが明るくなったけど、朱莉は大丈夫だからね、と隣に座っている杏衣ちゃんを宥めている。


俺も声をかけると、微笑んでくれて皿を洗い始めた。


「俺が洗う」と言っても、宮原が洗うと言っても自分がしたいと言うのでソファーに座って待っている。


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