8月25日(前編)
夏休みに入る数日前のある日の放課後、麻美は朝陽に告白をした。


わたしは麻美が笑顔で戻ってくるのを待っていたんだけど…

いくら待っても麻美が教室に姿を現すことはなかった。



次の日、普通通りに登校してきた麻美に声をかけた。

「おはよ、麻美!昨日どうだった?」

「……嘘つき。紗良なんて大嫌い」

そう言った麻美の目には今にも溢れそうな涙が見え…

だけど、それよりも睨まれたあの瞳のほうが印象に残った。


それから麻美と口をきくことはなくなり…

あれだけ朝陽に興味を持って集まってきていた子たちも、誰1人とわたしに寄り付かなくなった。


気づくと夏休み明けには孤立していた。
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