8月25日(前編)
慌ててリュックを背負うと、教室を後にした。

校門を出ると同時に自然に繋がれた手から伝わる水樹くんの温もりに胸が高鳴る。


「そういえば水樹くんバイトは?」

土日は休みを取るのが難しいって、少し前に言ってたような…?

「今日は休み」

「そうなんだ」

「新人が入ってきたから少し余裕が出てきたんだよ」


新人…そっか。

じゃ、これからは休みを合わせてもらったりできるのかな?


「だからさ?矢加部と別れたら連絡して?」

「連絡?」


って何の連絡をするの?

「家まで送るから」

らしい。


「え、いいよ!そんな…1人で帰れるし」

「俺がそうしたいの。だから連絡して?すぐ行けるようにしとくから」
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