8月25日(前編)
千波と友達になっていなかったら、きっと和子とも友達にはなれていなかっただろうし。


「あ、でね?わたしにも春がきそうなの」

「春?」

…春…はもう過ぎたけど…?


「恋!したの。一つ上の先輩なんだけどね」

あ〜その春のことね。

と納得しているとクスッと笑われた。


「相変わらず紗良は天然なんだね。そうやって水樹のことも困らせてるんじゃない?」

「天然じゃないよ!」

「天然と鈍感はみんなそう言うんだよ」


なんて言われたら何も言えないじゃん。


「まぁ、でも…その春がくるのは程遠いんだけどね」

「と言うと?」

「その人、彼女持ちなの」
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