8月25日(前編)
そんな沢田先輩と一緒に働けるのもいよいよあと数日。

やっぱりそう考えると寂しい気持ちが強くなる。


こんな機会はないと思い、わたしは沢田先輩の働く姿を目に焼き付けた。


それからも千波と会話が盛り上がり、駅前に着く頃には辺りは真っ暗になっていた。

「今日は楽しかった!また語ろ?」

改札口の前で、千波が笑顔で振り向いた。


「うん、帰り気をつけてね?」

「紗良こそ気をつけて?」

「わたしは大丈夫だよ」

そう言うと手を振ってホームへと消えた千波。


はぁ…楽しかったな〜。

楽しい時間はあっという間だな。


あ、水樹くんに連絡しないとだよね?

と駅前で悩む。


でもここから家まではそれなりに近い。
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