8月25日(前編)
「もう今日は帰ろっか」

和子はそう言うと帰る支度を始めた。

「ごめんね、和子」

「ううん!勝手に練習とか言い出したのわたしだしね」


確かに言い出したのは和子だけど、でもそれはわたしを思ってのこと。

「じゃ、ごめんけどわたし先に帰るね」

と言うと教室を出て行った。


「俺たちも帰ろ?」

「うん、そうだね」

平野くんと肩を並べて歩くなんて変な感じ。


「平野くん、今日はごめんね?」

校門を出たタイミングで平野くんに謝った。

「別にいいよ?俺も暇だったしね」

「平野くんはバイトとかしてないの?」

「ん〜俺って長続きしないんだよね。だから今は休憩中。夏休みに入ったら短期で探すつもりだけど」

「そうなんだ」
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