8月25日(前編)
なんだか想像していた平野くんとはちょっと違う。

「あ、そうだ!せっかくだし慧のバイト先覗いて帰らない?」

「え?で、でも迷惑かもしれないし」

「迷惑じゃないよ。ちゃんと客として行くつもりだから」

そう言うとニコッと笑う平野くん。


お客として行くならいいのかな…?

それに水樹くんのバイトする姿…ちょっと見てみたいかも。

と思い、素直に平野くんについて行くこと数分。


水樹くんが働くコンビニが見えてくるなり胸が高鳴る。


信号待ちをしている間、向かい先で働く水樹くんの姿に見入ってしまっていた。

「夏目さん、」

「どうしたの?」

「ほんとに慧のこと誘いたいって思ってる?」

「え?…」


平野くんの瞳が真っ直ぐわたしを見てくる。
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