天敵御曹司は純真秘書に独占欲を刻み込む~一夜からはじまる契約結婚~

そこには結婚情報誌の付録とわかる婚姻届。ピンク色の可愛らしい柄が妙に浮かれて見える。
そこには確かに少し歪んではいるが、間違いなく私の字が並んでいた。そしてその横には綺麗な龍一郎さんの文字。

【契約内容。温泉に行く】
そのメモを見て、「約束の温泉」と以前、龍一郎さんが言っていたのを思い出す。

ああ。そうか。ただ、契約を遂行するために優しくしていたのだ。 
全てが繋がっていく

「なーんだ。全部嘘だったのか」
自分が酔って引き起こしたことは、自分に帰って来る。

それが痛いほどわかるも、あまりのショックに私はしばらく呆然とそれらを眺めていた。

その後、私は後先も考えず舞子に電話をすると、迎えに来てもらい家を出た。
足を怪我したことでしばらく有休を嘘なくとれることになぜか安堵した。
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