天敵御曹司は純真秘書に独占欲を刻み込む~一夜からはじまる契約結婚~

真っ暗な家に、もう佐知が眠っていることに気づく。

時計をみればとっくに零時を回っていて、当たり前だと思うも佐知を抱きしめて眠りたい。
そんな思いで、寝室へと向かって俺はハッと息をのむ。
そこには一枚のメモと俺が隠しておいた”婚姻届”。とっさに見られたことに気づく。

【今までごめんなさい】

その文字に俺はドクンと胸が音を立てる。どういう思いでこれを佐知は書いたのだろう。
出したと言っていたはずの婚姻届。佐知は何も悪くない。
俺が佐知に結婚を迫られたと嘘をついて始めたこの関係であり、本当は俺の方が利用した。
その事実を知ったら、佐知は幻滅し離れていくかもしれない。

しかし、もう俺は佐知を手放せない。

どんなことをしても謝罪をして、もう一度きちんと初めからやり直したい。

誠真誠意伝えればまだ間に合うだろうか?
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