天敵御曹司は純真秘書に独占欲を刻み込む~一夜からはじまる契約結婚~
「私達には晴香意外に子供はいないし、後継者の問題もずっとあった。しかし、龍一郎の好きなことを止めるつもりもない。でも、もしも力をいつか貸してくれたら嬉しいと思っている。君には祖父母も父もいることは忘れないで欲しい」
静かに言うと、おばあ様も龍一郎さんの顔をジッと見つめる。
「晴香にやっぱり似ているわね」
その言葉におじいさまも頷いた。
「わかりました。今はまだ仕事が大変な時です。俺の大切な友人がきちんとしたら、俺の役割が終わった時に、また今のお話は考えさせてください」
静かに龍一郎さんは言うと、頭を下げた。
「わかりました。でも孫としてはこれからは会ってくれるわね?」
おばあ様の祈るような言葉に、龍一郎さんは何度も頷いていた。