天敵御曹司は純真秘書に独占欲を刻み込む~一夜からはじまる契約結婚~
大人だしこういった経験にも慣れているだろうと、様子を見るも、その男の集団は明らかに質が悪そうで、若林はかなり困ったような表情を浮かべていた。
俺はため息を付くと、立ち上がり若林の元へと歩いて行く。
「お前なんだよ」
その二人組が俺を見上げるも、ジロリと睨みつければすぐにその場からいなくなる。
この身に着けた冷徹さも役に立つな。昔多少やんちゃな時代を過ごした自分に初めて感謝をしつつ、若林の隣の席に座ればとろんとした表情で俺を見る。
「あー、冷徹部長」
そう言いながらニコニコと笑う若林に俺はため息が漏れる。隣にいた友人だろう女性も完全に酔っているようで今にも眠りそうだ。
やっかいなことになったな。そうは思うも、部下をこのままにしておけない。
そんな思いで若林に目を向ければ、いきなり俺の方をみて訳のわからないことを口にした。