天敵御曹司は純真秘書に独占欲を刻み込む~一夜からはじまる契約結婚~
私と言えば、簡単な田舎料理しかできないが、今日ぐらい私が作ろうと決心する。

野菜は煮物になりそうなものもあり、私はがめ煮を作ることにした。がめ煮とは筑前煮のようなもので、実家とは材料が少し違うがそこは愛嬌だ。

コトコトと煮ている間に、どうしても懐かしの鶏飯が食べたくなる。
鶏肉や錦糸卵、パパイヤの味噌漬けなどを乗せ、たっぷりの出汁をかけて食べる九州の郷土料理だ。もちろんパパイヤなどないが、きゅうりなどあるもので代用すれば何とかなる気がする。
こんな料理を食べてくれるだろうか、そんな不安はあるも、自分が食べたいからと開き直り料理を始めた。

ある程度作り終わり、あとは龍一郎さんが作り置きしてくれているものを出せば十分な夕食になる。
そう思ったところで、バタンとドアが開く音がした。
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