地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
 とたんに笑顔になったあたし。

 友達になろうとは言えなかったけど、名前で呼び合うってもう友達と言ってもいいよね⁉

 昼休み中は嫌な情報を色々知ってしまったけれど、しのぶと名前で呼び合う友達になれたんだからプラスマイナスゼロだ。


 ルンルン気分で次の授業の準備を始めると、ずっとあたしを見ていたしのぶが「ふふっ」と笑った。

「何だか美来って可愛いね」

「え?」

「感情が態度に出やすくて、見ていて飽きないっていうか」

「そ、そうかな?」


 確かに分かりやすいとかよく言われるけど……。

 まさか会って一日もしない相手からも言われるとは。

 でも可愛いって……。


「……しのぶだって可愛いよ? 奏に会えるって喜んでた時とか」

 むしろあたしよりしのぶの方が可愛いよと思いながらそう言うと……。

「ぅえ⁉ そ、そんなに喜んでる顔してた?」

 赤面。

 そんなしのぶを見て、あたしは思わずニヤァっと笑ってしまう。


 これはもしかして?
 奏も何か気にしてたみたいだし?

 もしかしたらもしかするのかも!


 ドキワクしながらも、あたしは何も言わない。

 二人が今どんな状況なのか分からないから。

 もしかしたらもうお付き合いする手前まで来ているのかもしれないし、それかお互いに想っているけど気持ちを伝えていない状態なのかも知れない。


 だからただニヤニヤして、しのぶに「なんで笑ってるの⁉」と言われながら準備を終える。
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