地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
そ、そうだ。
あたしが口をつけたスプーンで久保くんに食べさせて、それをまたあたしが使った。
しかもスプーンは一度も拭いたりしてない。
これはどう考えても間接キス。
「あ、えっと、その……」
自分が何をしたのか、何をさせてしまったのかを理解してとにかく恥ずかしかった。
「ご、ごめんね?」
とりあえず謝ったけれど、久保くんは赤い顔のまま「別に……」と許してくれる。
「その、嫌なわけじゃ……ねぇから……」
「そ、そう?」
嫌がられてたわけじゃないならと一先ずホッとする。
あーんってされることは良くあるから特に気にしてなかったけれど……そうだよね、こういうのも間接キスになるんだ……。
ああ、だから奏は異性からあーんってされても食べるなよって注意してたんだね。
今更ながら理解した。
そんなことを考えていて、ふと思う。
そういえば、あたしの方から誰かに食べさせたのってもしかしたら初めてなのかもしれない。
そっか、だから間接キスとか気にしてなくてやらかしちゃったのかも。
「食べさせてもらうことは良くあるけど、あたしが誰かにするのは今までなかったから気付かなかったみたい」
そう弁解した後、あたしは気恥ずかしさを誤魔化すように頭の後ろを掻きながら続けた。
あたしが口をつけたスプーンで久保くんに食べさせて、それをまたあたしが使った。
しかもスプーンは一度も拭いたりしてない。
これはどう考えても間接キス。
「あ、えっと、その……」
自分が何をしたのか、何をさせてしまったのかを理解してとにかく恥ずかしかった。
「ご、ごめんね?」
とりあえず謝ったけれど、久保くんは赤い顔のまま「別に……」と許してくれる。
「その、嫌なわけじゃ……ねぇから……」
「そ、そう?」
嫌がられてたわけじゃないならと一先ずホッとする。
あーんってされることは良くあるから特に気にしてなかったけれど……そうだよね、こういうのも間接キスになるんだ……。
ああ、だから奏は異性からあーんってされても食べるなよって注意してたんだね。
今更ながら理解した。
そんなことを考えていて、ふと思う。
そういえば、あたしの方から誰かに食べさせたのってもしかしたら初めてなのかもしれない。
そっか、だから間接キスとか気にしてなくてやらかしちゃったのかも。
「食べさせてもらうことは良くあるけど、あたしが誰かにするのは今までなかったから気付かなかったみたい」
そう弁解した後、あたしは気恥ずかしさを誤魔化すように頭の後ろを掻きながら続けた。