地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
 奏のこともだけど、やっぱりデートっていうのは言葉の綾で、遊びに行くだけだよね?

 異性とのデートというものにいい思い出がないあたしは、友達と思っている二人とそういうことはしたくないと思ってしまっているから……。


 そのまま明人くんに肩をポンポンと叩かれていてふと気づく。

 こういうとき、すかさず勇人くんも反対側の肩を叩いたりしてあたしに話しかけてくれるのに……。

 今日はどうしたんだろう? と小さな違和感を覚えて勇人くんを見る。

 すると彼は、少しだけど悲しそうに眉を寄せて明人くんを見ていた。


 いつもと違う勇人くんの様子に、昨日も感じた違和感を覚える。

 でも、やっぱりその違和感はほんのちょっとのことで……。

「……まあ、それもそうだな!」

 すぐにいつもの様に笑うから、また気のせいかな?って思った。

***

「……遅い」

 園内に入って数分も歩かないうちにそんな声が掛けられる。

 見ると、秋の花に彩られた花時計の方から奏が近づいて来ているところだった。


「うわっ本当にいた」
「かなちゃん……過保護すぎねぇ?」

 明人くんと勇人くんが驚きと呆れの声を上げる。

 奏はそれを無視してあたしに近づいてきた。
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